1. HOME
  2. 参加医療機関インタビュー
  3. vol.1

大田市波根町で、地域のかかりつけ医として有床診療所・訪問看護ステーション・訪問リハビリテーションを運営される福田医院の福田一雄院長にお話をお伺いしました。福田医院では、運用わずか3ヶ月の間に1,000人を超える患者さんの参加同意を取得されるなど、積極的にまめネットをご活用いただいております。

専門医との連携で、地域の総合医として患者さんに安心を。

福田院長:当院は、「なんでも気軽に相談できる。頭から足の先まで相談できる。」、総合的な診療所になることを目指してきました。もともと私の専門は消化器内科ですが、開業直前に島根県立中央病院の小児科で半年ほど勉強させてもらう機会があり、丸ごと診なきゃダメだという想いになりました。その想いで、開業からこれまで24時間、正月も休みなしの体制。昼夜も問わず、なんでも相談できる診療所として、患者さんとの信頼関係を築き上げてきました。現在では、大田地区はもちろん、美郷町や邑南町、出雲市西部地区など広範囲の方からも、当院をかかりつけ医として多くの患者さんに選んでいただいています。

当院の役割は、専門分野を活かし専門以外の分野については、信頼できる専門医と患者さんとを必要に応じてつないであげることだと常日頃考え、実践しています。島根県にはたくさんの中核病院があり、様々な分野で優秀な専門医がたくさんいらしゃる。高齢化や過疎化、医師不足といった問題が叫ばれる中で、中山間地域の患者さんを守るためには、こういった病診連携は絶対に欠かせません。

患者さんを守るため、情報を共有することが大切。
だから当院では「まめネットカード」を持つことをすすめています。

中核病院、診療所、薬局など複数の医療機関を受診されている患者さんが非常に増えています。患者さんの情報共有が、まず第一ですよ。複数の医療機関同士で患者さんの情報を共有することは、患者さんにとってメリットが大きい。だから私は、患者さんに「あなたのためにきっと役立つものだから」と説明し、「まめネットカード」を持つことすすめています。「そんないいものなら入りたいわ」と当院では説明したほぼ100%の患者さんが参加同意されます。救急時の有用性や、紹介や検査など医療機関同士が連携する際、基礎疾患を含めた病歴や服薬内容、検査結果やアレルギーなどを情報共有することは、より安全な診察や処置などに大きく役立つことなどを説明しています。それに、検査や薬の重複を防げます。

「助かった!」のためにも、まめネットは必要。
まめネットで、安心がつながる。

大田もしかりですが島根県の中山間地域では今後、開業医がどんどん減ってくる、無医町がこれからもどんどん増えると思われます。そうした地域に住まわれてる方は特にまめネットカードを持っておくべきだと思います。救急の際など特に、何も情報がないというのが一番難しいし、困ることです。病診連携、歯科を含む診診連携が重要とされるこれからの医療においては「まめネット」をベースとして、患者さんとともに医師をはじめとした医療従事者が、診療情報や検診データなどを「残し」、情報を「知れること」、「共有すること」ができる環境をつくり、お互いの信頼関係を築いていくことが大切だと思います。
今は、患者さんのために当院では、「まめネットカードをつくる」ということをしている状態ですが、多くの医療関係者の努力もあり、徐々に「他院でつくったカードを持って来る」患者さんが増えてきており、当院の診察でも非常に役立っています。
これからは、患者さんの「まめネットカードを持っていて良かった。」「助かった。」というケースが増えてくると思います。

「まめネットに入っている医療機関に行った時、もしも急になにかがあった時、分かってもらえ、情報共有でききっとあなたのためになる。」そうなって欲しい。

患者さんのことを想うと、まめネットに参加して本当に良かったと思う。
医師会の会員の中でも、参加して良かったという声が増えてきました。
まめネットを医師みんなが理解して、使っていくべきです。まめネットは一つの道具、上手に活用していく。
それが患者さんのためになると私は考えています。

福田医院 Data

〒699-2211
島根県大田市波根町2028
TEL 0854-85-8526

<診療科目>
内科・消化器内科・小児科・リハビリテーション科

病床数:19床

http://www.dr-fukuda.jp

病診連携、診診連携はもとより、まめネットをとおした地域連携、特に介護と医療の連携にも積極的に取り組んでいきたい。
患者さんに携わる、介護従事者、訪問看護師といった方々との情報共有や薬局との連携も進めていくことが重要ともお話をしていただきました。